交通死ー遺された親の叫びⅡ(最新〜2013) 交通死傷ゼロへの願い

【報告】自動車運転に係わる刑罰改正について

2013年12月26日

新法「自動車運転死傷行為処罰法」成立

 悪質運転による死傷事件の罰則を強化する新法「自動車運転死傷行為処罰法」が、先般11月20日、参院本会議で全会一致で可決成立し、2014年5月までに施行されます。
 この新法成立について、HBC(北海道放送)が特集を組み12月10日に放映した映像をアップしましたので、お知らせします。(トップページ、及び「支援のページ(「逃げ得解消の法改正がされました。ご協力に感謝します」 に)

 「飲酒ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」の共同代表として、10年に及ぶ署名活動を牽引した江別市の高石さんの切なる思いが凝縮されています。本ページでも署名の協力をお願いしてきました。これまでのご協力に深く感謝し致します。

 新法のきっかけとなったのは、2012年4月の京都府亀岡市で起きた無免許による死傷事件でしたが、私たち被害者・遺族(団体)は、「死傷被害ゼロにつながる法改正を」という積年の思いを国会等に強く訴えてきました。
 新法は、遺族等の願いに答え、従来の危険運転致死傷罪と自動車運転過失致死傷罪を一つにまとめたこと、中間罪を設けて危険運転の適用を拡げたこと、飲酒で逃げた場合の条項を新設し「逃げ得」を解消したことなど、貴重な改正内容もありましたが、しかし、死亡事件の半数を超える過失致死罪の扱いが変わらず、問われるべき結果責任が依然として軽く扱われているなど、今後に残された課題(実際の適用と更なる法改正)も多くあります。

〈参考1〉新法の問題点について

 新法の問題点については当ページの「コラム35」 を参照下さい。

〈参考2〉関連 「交通死傷ゼロのための刑罰見直しを」

 関連して、2012年11月18日の「世界道路交通犠牲者の日・北海道フォーラム」で前田が報告した
スライド資料PDF「交通死傷ゼロのための刑罰見直しを」
も参照下さい。

 今後ともご理解とご協力をお願い致します。

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