千尋へ - 追悼と生命のメッセー ジ展

貴女を決して忘れない

誕生

1978年5月12日、午後3時53分、待望の長子として稚内市立病院で産声をあげました。5日目、いろいろ悩んだ末に「千尋」と名づけました。アルバムには命名の由来を、次のように記してあります。

「ちひろ」について

1974年8月この世を去った、いわさきちひろさん。
童画家として沢山の絵を残し、子どものしあわせを願う母親として生き抜きました。いわさきさんの絵は、現在も私たちの心を暖かく包み、清しく生きることに力強い励ましを与えてくれています。いわさきさんの絵に描かれているような、優しく純真な女の子になって欲しいと願い“ちひろ”と名づけました。

「千尋」について

限りなく深い人間の一生を、より豊かに、より美しく生きるための道を、どこまでも尋ね求めて欲しいと願い、この字を選びました。
1978.5.17. 千尋のお父さんとお母さん

弔辞

弔辞 / 1995年10月27日 生徒代表:高橋暁子/村田茜

千尋は今どんなことを思いながら眠っていますか。
私は、千尋ともう話が出来ないなんて、会えないなんて信じたくありません。
学校のトイレで千尋が私に言ってくれた
「部活がんばってね」の言葉が最後だったなんて・・・。
もっとたくさんたくさん話をすればよかったね。

千尋は幼稚園時代からつづいていた唯一の友だちでした。
お互い転校して、去年10年振りに再会できたのに。
千尋と一緒にいた期間は3年間もないけど
数えきれないほどの思いでがあります。
一緒におままごとしたり、二人で怒られたこと。
今年の冬、一緒に富良野に2泊3日でスキーに行ったこと。
どれを思い出しても、二人でいた時間はとても楽しかったね。
二人でおそろいのスキーウエア買ったよね。私は黄色、千尋はピンクで
「また来年スキー行こうね。絶対行こうね。」って言ってたのに
もうスキーどころか会えなくなっちゃうんだね。

すごく明るい性格で、いつも私を笑わせてくれたよね。
その反面、すごく意志が強くて負けず嫌いだったよね
あまり体育が好きじゃなかったのに
バスケットボールになったら急に走り回ったり
「次のテスト、絶対ちひろがんばるから」ってよく言ってたよね
一緒に行くはずだった、修学旅行、ちひろすごく楽しみにしていたよね
11月4日一緒に買い物行くって言ってたのに
残念で、悲しくて、言葉にならないよ
まだまだ話したいこと、やまほどあるんだよ
やらなきゃいけない事、たくさんあるんだよ

でもね、ちひろは17年間という短い間だったけど
勉強も恋もいろんな事、すべてに精一杯生きてきたよね
私は、そんなちひろが、とてもうらやましかったよ
だから、私はこのちひろの命を決して無駄にはしない
私も、私たちも、ちひろの分までしっかり生きようって決めました
昨日も、今日も、明日も、これからずうっと
ちひろは私のかけがえのない友達の一人として、
心の中にしまっておくつもりです

ちいーちゃん ありがとう

1995年10月27日
生徒代表
高橋 暁子
村田  茜

弔辞 / 1995年10月27日 五井ますみ/今記代子

ちひろちゃん
突然の悲報に、稚内の私達は只々驚き、信ずることが出来ませんでした
千歳に来て2年目、17才のあなたは
母の背丈をはるかに越し、少しおしゃれで友達を大切にする
思いやりの深い、やさしい高校生でした

あなたの歩んで来た17年間は
お父さん、お母さんの二人の歴史でもありました
お父さん、お母さんは遠別で結婚し、9ケ月のお腹で稚内に転勤して来ました

1978年5月12日、元気に誕生しました
とてもすてきな名前、“ちひろ”とお父さんが名づけてくれました
2~3才のあなたは、お口の達者なオシャマさんで
おばちゃん達の方がタジタジとなる場面も数々あったんですよ
小中学校の頃のあなたは、少しはにかみやさんで
急に口数の少ない子になってきましたが・・・

家族の時間を大切にしていたお父さんお母さんは
まだ1才になったばかりの頃から、あなたと毎夏、キャンプに出かけていました
昨年の洞爺湖でのキャンプが最後になってしまいましたね
大きくなってからは、妹のさやかちゃんと4人で、沖縄へ、広島、長崎へと
お父さん、お母さんの平和への思いをしっかり受けつぐ子に成長しました
私達は、ちひろちゃんが手抜きをせずに一生懸命にとりくんだ
旅行記念の大きな壁新聞を、今も覚えていますよ
6家族18人で行った利尻富士登山も本当に楽しかったですね
バテてしまいそうになるお母さんを励ましながら、とうとう頂上に立った時の充実感!
覚えていますよね
稚内ですごした11年間は
私たち、お母さんの仲間のなかに、沢山の思い出として残っています

お父さんの転勤と、高校受験が重なった大変な時期をのりこえて
学校生活に楽しみが見えて来たこの時
アルバイトでためたお金をお小使いにすると、待っていた修学旅行
思春期特有の不安や焦燥感にゆれ動く心にも、少し落ち着きをとりもどしてきて
これからが素直な気持で、お父さんお母さんと大人同士のしっくりした関係が
出来あがっていく時
ちひろちゃん!
どうしてこんなに早くお別れしなければならなかったのでしょう

ダンベル体操で更にスマートになったお父さん
美人のちひろちゃんを誇らしげにあちこち連れ歩きたかったことでしょう
真紀子さん
同じ女性同士として、これからの人生を語り合いたかったことでしょう
さやかちゃん
先輩として、お姉ちゃんにいろいろ教えて欲しい
話し合いたい思いが一杯あることでしょう

洗濯で少し縮んだお父さんのセーターを
高校1年生の時から制服の上に着ていたというちひろちゃん
そのセーターを着て旅立っていかれました
いつもお父さんが一緒です
安らかにおねむり下さい

ちひろちゃんが身をもって私達に知らせてくれた事を教訓に
本当に一人一人の命が大切にされる世の中を作るため
ちひろちゃんの分まで多くの人達と手をたずさえ頑張ってゆきます

おじいちゃん、おばあちゃん
お父さん、お母さん、さやかちゃん達を、いつも見守っていて下さいね
ちひろちゃん、楽しい思い出をありがとう
安らかにおねむり下さい
合掌 

1995年10月27日
五井 ますみ
今  記代子

千尋へ

従妹のひとみちゃん(左)と

「お姉ちゃんへ」

お誕生日おめでとう
プレゼント買ってこなくてゴメンネ。 修学旅行でなんか買ってくるからまってて
また一緒に買い物に行きたかった。 誕生日のプレゼントも選んでもらいたかった。
でも、清香はまだ信じられません
何日も会っていないだけで、いつか 帰ってきてくれるような気がするよ
だから、仏さんを拝んでも、おきょうを聞いても 涙はでてこない
清香はお姉ちゃんが 好きなのに、なんで泣かないのだろうと思ったりした
でも、夜寝る時とか、 悲しいことがあったら、お姉ちゃんに すごく会いたくなって
思い出して泣いて しまいます
だから、いつまでも清香のこと見守って 助けてください

かわいい妹 さやかより

1996年5月12日

「安心してね、チ-ちゃん」 亀田 美紀子

「チーちゃん」お誕生 日おめでとう。5月12日はあなたの21回目のお誕生日ですね。あなたが生まれた日の幸せな気持を思い出しています。あなたがいなくなってから今年で4回 目の誕生日を迎えました。花を手向けることしか出来なくなった今でも、生前と同じように、両親は花とケーキを用意し、妹のさやちゃんからも、あなた宛に自 分の小遣いから用意したのでしょう、かわいいアレンジメントが届けられていました。いつもと変わらぬ、あなたを祝う思いが伝わって胸が痛くなります。
朝、いってらっしゃいと送り出した娘が夕方には冷たくなって帰宅することなど、誰が想像したでしょう。平成7年10月25日「当時高校2年生で、学校からの帰宅途中、前方不注視の車にひかれ、貴方は二度と元気な姿では帰って来ませんでした。
あの日の悲しみを生涯忘れることは出来ません。冷たく冷たくなったあの白い唇にお母さんが紅をさす。その姿が頭から離れないのです。

「お母さん 二度と呼ばない唇に 母は紅さす ふるえる指で」

あの日から4年、今もあの日を想い出すと、涙がポロポロこぼれてきます。いろいろな行事がある度毎に、辛く悲しい時間を過ごしてきました。あなたの成人式の晴れ着、さやちゃんが代わりとなって着てみせてくれました。一瞬あなたが帰って来たような気がするほどに似てくるんですよね、姉妹は・・・。

「妹に 重ね合わせし晴れ姿 今日は千尋の 成人の時」

辛い想いを引きずりながらも、懸命に生活しているあなたの家族の姿を伝えることが、そして悲劇を繰り返さないでと訴えることが、叔母の私があなたにしてあげられるたった一つのことのような気がします。あなたが亡くなった場所に、今年も沢山の花が咲くでしょう。お父さんが、あなたの寂しくないようにと、その場所に花を植えているのです。

「愛し子の 終の場所にと花植える 父の想いの コスモスゆれて」

クルマ社会となった昨今、全ての人々が交通安全を心がけ、辛く悲しい想いをする人が一人でも減ってくれますことを祈ってやみません。どうか、どうか、悲劇を繰り返さないよう、突然、死に追いやられた人間の無念さ、その家族、周囲の人々の悲しみをハンドルを握る時、どうぞ心の片隅に思い起こして下さい。
チーちゃん。あなたの存在が大きすぎて、あなたの空白を埋めてやることなどできない自分たちであるけれど、あなたの家族を微力ながら支え続けて行こうと思います。安心してね、チーちゃん。

(1999年6月道警交通部編集「癒されぬ輪禍」掲載)

「チーちゃんへの約束」 亀田純平 (中学2年) 

昨年、僕のいとこが交通事故で亡くなり、今年10月25日に一周忌を迎えます。この1年、何をしていても大好きだったいとこのチーちゃんを思い出します。5歳年上のチーちゃんは小さいころから僕を弟のようにかわいがってくれ、色々と面倒を見てくれました。僕にとっては実の姉のような存在でした。

そんなチーちゃんが亡くなったのは、大雨の降る10月25日の夕方、5時50分ごろでした。チーちゃんは学校からの下校途 中、自宅から5分とかからない道路で、ワゴン車にはねられ即死状態で亡くなりました。 その道路には歩道がなく、車道のわきは舗装もされておらず、雨が降れば大きな水たまりとどろでぬかるんでしまうような場所でした。左側にしか歩行者の通る 所がなく、またそこには街路灯もほとんどありませんでした。悪条件が重なっていたとはいえ、事故の原因はいとこの後方から来たワゴン車のドライバーが、ラ ジオの操作をしていて前を見ていなかったことでした。とても悲しい事故でした「そのドライバーさえ前を見て運転していれば・・・」、だれもが思いました。 修学旅行を二週間後に控え、一番楽しい時期を一瞬にして奪い去られてしまったのです。事故後、車道脇にはアスファルトの歩行者用道路が整備され、防護柵も 取り付けられました。チーちゃんの尊い命の犠牲があってこそ歩道ができたのです。

その日以来僕は、絶対に交通ルールを守ろうと心に決めました。学校への登下校時、友達と歩いていても僕はもちろんのこと、 友達にも信号無視をしないように言いました。それは、僕や周りの人々、その他たくさんの人々が交通安全を心掛け、事故にあわないこと、事故を起こさないこ とこそが、大好きなチーちゃんへの供養になると考えたからです。そしてもっとたくさんの人々に事故のことを知ってもらい、交通事故に充分注意するととも に、一人一人の命がたくさんの人に支えてもらっている命だということを、忘れないでいてほしいのです。

一周忌を間近に控え、僕がチーちゃんにしてあげられる、たった一つの事のような気がしてこの作文を書きました。書いている うちに何度も辛くなって涙がこぼれ、文章がとぎれてしまいます。チーちゃんを思い出すことがとても悲しいのです。こんな辛い思いをする人が一人でも少なく なってほしい一心で書きました。チーちゃんの家族はもちろん、僕達身内のもの達の心の叫びをどうぞ受け止めて下さい。チーちゃんのような事故を二度と起こ さないことがチーちゃんが尊い命をかけて教えてくれたことなのですから。

大好きなチーちゃん、どうぞ安からかにお眠り下さい。これから先も交通安全を心掛けます。チーちゃんに約束するよ。

平成8年度札幌市PTA安全互助会編 「第7回 交通安全作文コンクール作品集」(1996年12月)より

生命のメッセージ展と千尋

酒酔い、無免許で車を暴走させるという悪質運転者によって19歳の息子さんを奪われた鈴木共子さんが仲間と実行委員会を作って始めたメッセージ展です。私の娘(千尋)も「132命」となったの人型オブジェに加わり全国を回り「犯罪のない社会を」と訴えています

※中央が千尋 2007/7/21~22
(東京丸の内マイプラザ)

★2008年6月6日~6月8日
札幌で2回目のメッセージ展は無事終了しました

札幌エルプラザ、男女共同参画センター3階:「生命のメッセージ展」のロゴ入りハート型風船が目を惹きます。
閉会後、「いのちが大切にされる社会を」という願いを込め、天空に羽ばたかせました。

生命のメッセージ展in札幌
「生命のメッセージ展」のホームページへ

映画「0(ゼロ)からの風」のこと

奪われた、かけがえのない生命の尊さを伝えてゆきたい。
生命のメッセージ展の代表鈴木共子さんをモデルにした映画が作られました。
この映画は寄付・協賛のみで制作され、映画の純益は全て「生命のメッセージ展」 の運営・活動に寄付されます。

(以下は私の応援メール)
娘(前田千尋)が生命のメッセージ展に参加できたことで、遺された親である私も、共に生きているという一体感を持って日々「命の尊厳を」と社会に訴えることが出来ています。この映画を通してより多くの人たちが人間と未来への希望を語り合って欲しいと願っています。メッセンジャーの仲間たちと制作スタッフの皆さんにお礼と感謝を込めて。
(2006/12)

オブジェのメッセージ

(左)2001/7/7初参加の浜松市でのメッセージ展(正面左が千尋)
(右) 等身大オブジェに貼られた写真

前田千尋(maeda chihiro)
1978年5月12日生まれ

1995年10月25日17時50分、長女千尋は学校帰りの歩行中、後ろから来た前方不注視のワゴン車に5メートルあまりはねとばされ、頚椎骨折、頭蓋内出血により即死させられました。17歳5か月、3週間後の修学旅行を心待ちにしていた高校2年生でした。
加害者(35歳女性)は手数料のかからない6時までに銀行に着きたいと、ことさら急ぎ、時刻を知るためのカーラジオ操作で前方不注視のままクルマを暴走。赤い傘をさした長女を、ブレーキも踏まずにはねました。

通勤通学者が多い道路であることを熟知しながら、前を見ないで運転するという「未必の故意」に対し、札幌地裁は執行猶予付きの禁錮1年というあまりに軽い判決。公道上で、何のいわれもない人に、何の落ち度もないのに命を奪われる、まさに「通り魔殺人」的被害であるのに、裁判官は「数秒間のほんのちょっとした不注意であり、酒酔いとか、スピード違反とかでなく、往々にありそうな事である」と、娘の命の尊厳を踏みにじる発言。
千尋は、交通犯罪に寛容で、クルマの便宜のみを優先する、人命軽視、人権無視の「クルマ優先社会」の犠牲になりました。

《千尋へ》

あなたのことを思わない時はありません。
家族4人が揃っていた、きらめくような幸せの日々を悔しさと怒りとともに思い浮かべます。
かけがえのない「宝」を理不尽に奪われた「遺された親」は世をはかなみ、あなたの無念を思っては胸が張り裂けそうになりながら天国のあなたを悲しませたくないという一心で、精一杯生きています。
いつもあなたの遺影から「私は、なぜこんな目に遭わなくてはならなかったの?」
「私がその全てを失ったこの犠牲は、今の社会で報われているの?」という声が聞こえます。
全国を回って生命の大切さを訴え続けるあなたたちメッセンジャーに励まされながら、私たちも、犠牲を無にしないため、「クルマ優先社会」を告発し、交通犯罪を生まない社会づくりにとりくんでいます。
天国で報告し合える日まで待っていて下さい。

追伸
あなたが名付け親で、可愛がっていた「サム」は少し年をとりましたが、今も元気にわが家の癒し犬です。安心して下さい 。
2005年3月、父母より
(日本エディターズ 「生命のメッセージ展」実行委員会編、所収)

魂となったかけがえのない生命たちが今、あなたに語りかける
見果てぬ夢と生命への慈しみを

人が暴力的に生命を奪われることなく、せいいっぱい生きることができる社会を夢見ています。
戦争はない、殺戮はない、犯罪はない、被害者は生まれない世界。人は自然の摂理で生まれ、老い、自然に死んでいく。こんな当たり前のことを『夢』と語るのが悲しくもあります。
しかし現実には、多くの生命が犯罪や社会の不条理のもとに生命を断ち切られています。ひとつとして忘れることのできる命は在りません。私たちは、彼らの生きた証をたどり、大いに泣き、笑い、語りませんか。過去にしがみつくのとは違います。亡くなった生命が教えてくれることを探すのです。思い出をたどれば、心の傷に触れるでしょう。しかし、私たちは、逃げることなく現実と対峙しようと決心しました。

メインの展示は、ひとりひとりの等身大の人型と彼らの遺品の『靴』。靴は彼らの足跡=生きた証の象徴です。人型にはひとりひとりの素顔やメッセージを添えます。多くの人々が現実を知り、生命の重さを考えてもらうために、日本全国~世界各地へと拡げていきたいと願っています。

「生命のメッセージ展」は、暴力的に生命を断ち切られた彼らへのレクイエムであり、私たちの反省であり、夢への道しるべです。彼らはひと足先にもうひとつの『夢の世界』の門をくぐり穏やかに遊んでいることでしょう。私たちは「生命のメッセージ展」の空間に、そんなイメージを込めています。
「生命のメッセージ展」実行委員会

会場風景

(左)2006/10/6~8 宮崎市民プラザの千尋と仲間たち
(右)2006/8/18~20 栃木県宇都宮会場の千尋

2004/6/11~13 青森会場の千尋のオブジェとキュービックパネル

札幌会場(2008/6/6~8)で寄せられた「天国の手紙」より

前田千尋さんへ

初めてお便り差し上げます。
千尋さんの事故の事や、その後、千尋さんのお父様が苦しい思いを抱えながらも交通事故“ゼロ”を目指して一生懸命活動されている事を新聞で知り、切り抜き、何度も読んでおります。
私の妹もちひろといいます。(漢字は千裕と書きます)私も運転をする機会があります。ただただ安全運転に努めるだけです。
今、私は病気で仕事を退職しました。その事で気落ちしていたのですが千尋さんのお写真を初めてカラーで拝見させて頂き大切に大切に育った千尋さんなんだという事がより伝わりました。千尋さんの分も生きていきメッセージを伝えていかなくてはならないのだと思いました。
妹の千裕の名を呼ぶとき私の心には千尋さんのことも、千尋さんのお父さまの事も浮かびます。
交通事故がゼロになるように、私も何かできる事があればご協力したく思います。生命のメッセージ展、ありがとうございました。
2008.6.8. T.S.
in札幌、集合写真(右)

T.S.さん、心のこもったお手紙、ありがとうございます。
何度も何度も読み、その度に感謝し、そして勇気づけられています。何より、千尋が喜んでいると思います。北海道のメッセンジャー「11命」の家族と力を合わせて、2回目の「生命のメッセージ展in札幌」を開催しましたが、このメッセージ展を通して、大変多くの出会いと再会がありました。開催して本当に良かったと思っています(敏)。

2008/06/05, 北海道新聞夕刊コラム<まど>より
「生命」
「もうだいぶ落ち着きましたか」。
交通事故被害者の遺族らでつくる「北海道交通事故被害者の会」の前田敏章代表(58)=札幌市西区=は、こう尋ねられると、今でも胸が締め付けられる。
長女千尋さんが前方不注意のワゴン車にはねられ、十七歳で亡くなったのは十三年前。周囲が気遣ってくれているのは分かるし、確かに時間は流れた。それでも、「娘を失った悲しみは癒えることはないんです」。
車は便利な機械だが、運転手の一瞬の不注意で人の命を奪う凶器になる。
「遺族にとって交通事故は通り魔殺人と同じ。交通犯罪と言いたい」
定時制高校教諭の仕事の合間を縫って、高校生や交通違反者に遺族の思いを訴え続ける。
六年前から加害者の厳罰化などを国や道に求めているのは「運転手の不注意を許さない、『交通死ゼロ』の社会にしなければならない」と考えるからだ。
六日からは実行委員長として、札幌市内で事故や犯罪犠牲者の悲しみを伝える「生命(いのち)のメッセージ展」を開く。
千尋さんの靴や写真も展示し、事故撲滅への理解を深めてもらう。
「千尋の死を無駄にはしないよ」。今朝も、笑顔の遺影に誓った。
(五十嵐俊介)

座間の下宿屋からメッセンジャーの仲間たちが贈るバースデーカードより

前田千尋さんへ
2007年5月12日千尋さん29歳おめでとう
陽だまりの綿毛のようなほんわかした千尋さんが29歳だって、メッセンジャーの仲間たちはシンジラレナーイって言い合っています。だって笑顔がとっても可愛くていつまでも少女って感じなんだもの。でも本当はしっかりお姉さん ワカッテル!メッセンジャーの皆は千尋さんの周りになんとなく集まってしまいます。千尋さんはそんな雰囲気の持ち主なんです

バースデーカードを贈っていただいた群馬の山田大助くんのお母様へ
お誕生日カードが届きました。本当に嬉しかったです。
生前の優しかった娘のことを知っているかのような、娘にぴったりの言葉がたくさん綴られていました。山田大助君のお母さんに心からお礼を述べます。改めて、千尋は125命の家族のような仲間とともに、「千の風になって」あらゆる場所に、そして多くの人の心の中に吹きわたっているのだと思いました。皆さんのおかげです。
長女が迎えられなかった5月12日の誕生日の日は、北海道交通事故被害者の会の総会・交流会の日でした。生きていれば29歳、今年もケーキに無念のローソクをたて、家族で無言の決意を固め合い、私は準備もあり早々に会場へと向かいました。総会・交流会には36名が、そして夜の懇親会には23名が全道から集まりました。7年半の、これまでの会の歩みを、確かな前進面ととともに振り返り、現状の課題を見つめ、経験と知恵、そして元気と勇気を互いに分かち合った半日でした。
誕生日の日の報告をさせていただきました。
悪夢のような事件から12年目を迎えますが、これからも、心の中の娘とともに、いのちが大切にされる社会の実現に向け「たたかっていきたい」と思います。
2007年5月14日(敏)

メッセージ展会場で寄せられた「天国の手紙」より

前田千尋さんへ
17歳5か月。青春の日々のなか突然命を断ち切られたあなたも周りの人たちも信じられない思いでいっぱいだったと思います。
「交通事故は犯罪」
そのことに気が付かない人たちがどれだけいることか。でも、会場に来た人たちは、必ずそのことを知る。あなたの死から。
オブジェからあなたのいのちを感じます。あなたの死を決して無駄にしないようにと。
野谷 容子

野谷様。
メッセージを本当にありがとうございます。
大知君と千尋はきっと天国で出会って私たちを見守ってくれていると思います。これからもよろしくお願いします(敏)

三重会場(05/3/26~27)で寄せられた「天国の手紙」より

前田千尋さんへ
千尋さんは、僕と同じ17才の若さでなくなってしまった。なにも悪いことをしていな千尋さんが。どうして交通事故にあわなければならないのか。どうして17才という若者が事故にあわなければならないのか。
僕は車が好きなので将来車に乗る時に人を死なせてしまうと、どれだけ多くの人が悲しむか考えなければならない。
桑名工業高校2年  伊藤達也

前田さんへ
命のメッセージ展でおあいできてうれしいです。また、どこかでおあいできることを楽しみにしています。
みんなのちからですてきなメッセージ展。みなさんの心がすてきです。ありがとうございました。
津市 喜多田 有紀子・大

伊藤様、喜多田様
心のこもったメッセージありがとうございます。メッセージは娘の仏前に供えました。全国を旅する千尋への何よりの励ましです(敏)

青森会場(04/6/11~13)で寄せられた「天国の手紙」より

ようこそ青森へ
こんな形で青森へ来ていただく事になろうとは残念でなりません。ちひろちゃんと会ったのはひまわり畑の写真の頃が最後ですね。弘前へ家族で来てくれたのはもう少し前でしょうか。岩木山、記憶にありますか?
美しくやさしい娘になった千尋ちゃんが青森に来てくれた事、忘れません。
弘前市 神田富恵

神田さんご夫妻の青森会場での心からのご支援に深く感謝しています。札幌会場以来2年ぶりに夫婦で参加しましたが千尋が小学校3年のとき、家族で弘前へ花見に行き、泊めてもらうなどお世話になったことを思い出し胸が一杯になりました。これからもよろしくお願いします(敏)

熊本会場(03/8/1~3)で寄せられた「天国の手紙」より

天国の千尋さんへ
人は二度死ぬと言われています。理不尽に奪われてしまった千尋さんの命、お父さんお母さんや友人のみなさんはきっと忘れないと思います。千尋さんの命、もう一度奪われることがないように、会ったこともない私ですが、千尋さんのことを胸にとどめておこうと思います。
熊本市 松崎広太郎(16歳)

松崎さん、遠く熊本会場からのメッセージありがとうございます。犠牲を無にしないという若い人の言葉ほど力づけられることはありません。これからもよろしくお願いします(敏)

03/5/12 長崎会場への誕生日カード

天国の千尋へ
お誕生日おめでとう。いつも心の中の千尋と一緒に理不尽な「クルマ優先社会」を問う活動をすすめています。千尋も、全国で「命の重み」を訴え続けてください。
03/5/10 あなたの無念を思っては涙している父と母。

高知会場(03/3/11~16)で寄せられた「天国の手紙」より

天国の千尋さんへ
千尋Chan
メールでお世話になったりしています。HPとかでも。野口ゆうかです。
私の弟、温史がメッセ参加となりました。どうかよろしくお願いします。
03/3/ 徳島市 野口有香

野口さん、メッセージありがとうございます。千尋は温史さんとも天国で出会っていると思います。有香さんの、兄弟の会の活動など若い人のとりくみに励まされています。これからもよろしくお願いします(敏)

札幌会場(02/5/17~19)で寄せられた「天国の手紙」より

チーちゃん 5月12日 お誕生日おめでとう
24歳になったんだよね
どんなにかステキな女性になっていただろうかと想像するのが少し悲しいです。チーちゃん 天国から今日の日を見ていますか?これからもメッセージ展を通してチーちゃんも生き続けていって下さい。
02/5/19 札幌市 亀田美紀子(叔母)

月命日には欠かさず花をもってお参りに来ていただくなど生前と変わらぬ厚意に深く感謝しています。これからも見守ってくださいね(敏)

初めて千尋さんのお靴を拝見しました
細めのきれいな靴
千尋さんを知る手がかりが、また一つ増えて何だかうれしかったです。千尋さんのお父さま大活躍でした。北海道に来られて本当に良かったです。皆さんの心配りがありがたくて、気持ちよく過ごせた3日間でした。またそれぞれの生活に戻り、大変なことが多くあるかと思いますが。千尋さんをはじめとした天国のファミリーが私たちを見守ってくれていることと思います。
また千尋さんに川崎で、静岡で宇都宮でそして地元千葉でお会いできるのを楽しみにしています。どうもありがとうございました。
02/5/19 千葉市 井上郁美

井上様、暖かいメッセージありがとうございます。札幌でのご夫妻のご講演をしっかり活かして交通犯罪のない北海道をつくるために奮闘します(敏)

札幌開催の様子を伝える「被害者の会」会報9号

札幌から千尋の靴が加わりました
札幌会場 2002/5/17~19

山口県防府会場で寄せられた、「天国への手紙」より

千尋さん、この犬の名前は何というのですか?
この世では23歳と数えられるのかな。この世でできなかったこと、天国で全部楽しんでください。私の一人娘知子(21歳大学生)も、飲酒運転の犠牲となりました。
どうして どうして・・・
千尋さんとは同い年かな。もうそちらで会って話しているかしら。良い友達になってやってください。
2002年2月 島根県 大谷浩子

大谷さん、本当にありがとうございます。知子さんと天国で出会い、仲良くしていると思います。抱いている犬は「サム」、名づけ親も千尋です。(敏)

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投稿日:2019年2月1日 更新日:

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