交通死ー遺された親の叫びⅠ(2013~1998)

【コラムNo.002】1998/12/30 「交通死減少に」気を緩めないで

投稿日:1998年12月30日 更新日:

98年の道内での交通事故死者数が過去10年の最少ペースという報道がありましたが、はたして、交通事故は沈静化に向かっているのでしょうか。

発生件数はここ20年来増え続けているはずです。98年の減は不況による輸送車輛の減少が要因と言われるように、車の走行距離に比例して事故が頻発している実態に大きな変化はありません。「対前年比減」で事態の深刻さ見失ってはなりません。

心掛けの安全運動から、「歩車分離」など交通環境の抜本的改善に今こそ手をつけるときと思います。

交通事故死者数が、車単独や車対車の事故と、歩行者、自転車利用者が被る事故との区別なしに扱われることも問題です。後者は強大なクルマによる弱者への一方的な人権侵害であり、重大な後遺障害が多いことも考えなくてはなりません。社会で保護すべき子どもたちや、お年寄りが日常的に死傷させられているのに抜本対策がお座なりになっている社会は異常です。

私の長女は3年前、当時高校2年で下校途中、前方不注視の車にひかれ死亡し(原文は「ひき殺され」)ました。娘の犠牲が真に生かされ、安全な社会となることを願って止みません。

(1999年1月14日付 北海道新聞「読者の声」欄掲載)

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