高裁も危険運転で懲役10年
本ページで報告とお願いを続けている、2016年5月旭川市で発生の中島朱希さん交通死事件の続報です。
下記報道記事にあるように、昨日(8月30日)札幌高裁は、飲酒・暴走の加害者に対し、昨年7月の一審旭川地裁の判決には事実誤認と法令解釈の誤りがあったとし、これを破棄し、飲酒の影響により、精神的な機能と合わせ、身体機能についての異常も認められるので、正常な運転が困難な状態であったとして、改めて危険運転致死罪での懲役10年の刑(罪名と量刑は一審と同じ)を言い渡しました。
ご遺族の訴え
判決後の記者会見で中島康博さんは
「丁寧に調べ直してくれ、遺族の思いが伝わった。」「遺族が声をあげないと過失運転致死で終わっていたのはおかしい、」 「この判決が今後遺族が苦しまずにすむ一歩になってほしい」(読売新聞、8月31日)
「裁判所は事故を丁寧に調べ、危険運転致死罪の成立を認めてくれた。ただ、妻が帰ってくるわけではない。石崎被告は自分がしてしまったことの責任をとってほしい」(朝日新聞、同)
「被害者側が動かなければ認められなかった。(認定の)ハードルが高く、制度に疑問を感じる」(下記毎日新聞、同)
などと、痛切な思いを訴え、
朱希さんのお父さまも
「きょうは娘の誕生日、いればみんなで楽しくやっているんだろうなと思いながら判決聞いていた」
と、無念の思いを語りました。
取り急ぎの報告とします。