札幌地検、危険運転罪に訴因を変更 署名は7万4千筆を超える
朗報です。皆様にご理解とご協力をお願いしていた、小樽飲酒ひき逃げ4人死傷事件ですが、札幌地方検察庁は本日10月24日、訴因の変更(「自動車運転過失致死傷罪」から「危険運転致死傷罪」へ)を札幌地裁へ請求したとの説明を被害家族と代理人弁護士に行いました。
地検へ要請(8月20日)してから64日を経ての「判断」ではありますが、賢明な訴因変更に、被害ご家族は一様にほっと胸をなでおろしていました。
札幌地検が要請書に訴因を変更した理由は、
最高裁決定のある福岡事件と同様の内容であり、認定の論理が同じである(要請を受けて)弁護団から指摘のあった補充捜査も行った
という説明で、私たち7・13連絡会が地検宛て要請書、および最高検察庁宛て上申書(9月24日付け)で要請した本旨を認めた形の「検討結果」でした。
時間を要したとはいえ、札幌地検の賢明な判断により、被害者の正義が司法の入り口で閉ざされ、多数の市民の方も含めて、司法への信頼を失うという事態は避けられました。
【11月14日追記】 札幌地方裁判所は11月13日、地検からの訴因変更請求を認める決定を行いました。これによって小樽事件の被告は正式に「危険運転致死傷罪」で起訴され、裁判員裁判が行われます。
ご協力に感謝!署名は総計7万7千858筆に
今回の訴因変更に署名は大変大きな力を発揮しました。
全国から寄せられたご支援に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました(10月30日お礼文)。
なお、署名は、11月7日札幌地検に追加提出(3,526筆)を行い、総計で7万7千858筆に達しました。
重ねてお礼を申し上げますとともに、今後は、裁判員裁判となる法廷での厳正な裁きを求めるたたかいに移ります。
連絡会として引き続き報告とお願いを致しますので、傍聴支援など今後ともよろしくお願い致します(この部分11月7日追記)
以下、報道記事と10月24日記者会見での連絡会としての「声明」です。
10月25日付け「北海道新聞」(1面と33面)
報道では、北海道新聞(後段33面)が「検察全体の方針転換につながる注目すべき判断と言える」という大阪大佐久間修教授の評価を紹介していることは重要です。