交通死ー遺された親の叫びⅡ(最新〜2013) 被害者の尊厳と権利のために

【報告】生命のメッセージ展 in 札幌 7月11~13日

2014年7月27日

生命のメッセージ展in札幌

 札幌(道内)では、6年ぶり3度目となる「生命のメッセージ展in札幌」は、7月11~13日の3日間、道民活動センター「かでる2・7」を会場に、「声なき声に耳をすまして、いのちを大切にする社会へ」をテーマに開催されました。
 全国から集った「160命」のメッセンジャー(犠牲者と等身大の人型パネル)が、展示ホールいっぱいに並ぶ中、訪れた延べ1300人を超える市民の方は、メッセンジャーの無言の訴えに耳を傾けました。

生きていれば、何を言いたかったのか。何をしたかったのか。
そして今、私たちに、社会に、何を伝えたいのか・・・。

「ゼロからの風」ミニ上映会

 同時開催された「ゼロからの風」ミニ上映会には、3日間(計6回)で延べ100名の方が熱心に視聴され、生命のメッセージ展の企画者鈴木共子さんの実話をもとに作られた名作に、皆さん感動しておりました。

犯罪被害遺族によるメッセージ講演

 2日目には道内外の犯罪被害遺族によるメッセージ講演が行われました。参加は約80名と座れない方も居る中、滋賀の青木和代さん(少年犯罪遺族)、札幌の真島勝彦さん(交通犯罪遺族)、京都府の小谷真樹さん、中江美則さん(いずれも亀岡の無免許少年暴走事件遺族)が、それぞれ痛切な叫びとたたかいを語りました。

シンポジウム

 3日目のシンポジウムは、札幌在住のノンフィクションライターでTVコメンテーター、本田信一郎さんの司会で、パネリストの道内家族(音喜多真理子さん、白倉裕美子さん、高石洋子さん、高橋利子さん、内藤裕次弁護士、前田敏章)が「いのちを大切にする社会へ~犯罪被害者等基本法から10年の今、知られざる被害者の実情と苦悩を問う」のテーマに沿って語りました。参加者は約70名。大変意義ある企画になったと思います。

 来場した方が、「まともに、一生懸命がんばって生きてきた、とても美しい尊い命がなぜモラル無き人々にうばわれなくてはならいないのかと、憤りを覚えました」(29歳女性)「娘と来ました。胸がいっぱいになりました。改めて命について考えさせられ大切にしなければならないことを感じました」(45歳女性)と感想を記してくれましたが、メディアでの取り上げ(北海道新聞、NHK、HBC、STV、HTBなど)もあり、3日間を通して多くの人の心に犯罪被害のない社会の大切さを刻み込んで頂けたものと思います。

 現地の札幌実行委員会は、これからも、生命(いのち)の種を蒔き続け、大きく育てたいという決意を新たにしました。

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