交通死ー遺された親の叫びⅡ(最新〜2013) 世界道路交通被害者の日

【報告】11・17 世界道路交通犠牲者の日・北海道フォーラムに70人

2013年11月19日

 「世界道路交通犠牲者の日・北海道フォーラム」は、11月17日、約70人の参加のもと、「交通死傷ゼロへの提言」をテーマに行われました。
以下概要の報告です。

「世界道路交通犠牲者の日・北海道フォーラム」

 最初に、北海道で昨年のワールドディからこの1年間で新たに交通死された157人(今年に入ってから199人)をはじめ、これまでの日本と世界の犠牲者に黙祷を捧げたあと、今年も小栗幸夫教授を介して届けられたロードピース会長のショードリィさんからのメッセージが読み上げられ、世界の方々と連帯しての取り組みであることを確認しました。

「ゼロへの願い」

 主催者挨拶の後、「ゼロへの願い」として、お二人が発言しました。
 旭川市の清水孝太さんは「住宅街を約100キロという危険運転で母を奪った加害者を許さない」と題して、怒りと苦しみのなか、刑事裁判では認めてもらえなかった加害者の悪質運転の真実を明らかにするために民事裁判をたたかっていることや、真に被害者のための司法を望むとの訴えがありました。

 また札幌市の能勢雅美さんは、「11歳の息子は交差点で車にはねられ、1年経った今も意識が戻りません」という手記を切々と報告。必死に生きる息子さんの看病をしながらの辛い思いを述べました。

第2部「ゼロへの提言」

 「こんな悲しみ苦しみは私たちで終わりにして下さい」というお二人の訴えを受け、第2部「ゼロへの提言」では、先ず千葉商科大学の小栗教授の基調講演「ワールドディの今日的意義~追悼から行動へ」を受けました。
 2009年以来4年振りの講演となる小栗教授は、ワールドディ国連決議以来の取り組み、ソフトカーのこと、速度制御の現状と課題など綿密な研究実践を踏まえて提起されました。
 次に、主催者から「交通死傷ゼロへの提言」案が示され,今後多くの団体とともに具体的に要請していくこと、とりわけ第10次交通安全基本計画策定に向けての取り組みなどの行動計画が討議されました。
 「提言」は、わが国の交通安全施策に、目標ゼロを「究極」ではなく中期目標とする クルマの抜本的速度抑制と規制 生活道路の歩行者優先と静穏化、という三つのパラダイム(社会の価値観、考え方)転換を求めていることが特徴です。
 討議では、交通事故被害者家族ネットワークの佐藤理事長からの連帯の挨拶があり、続いて、「飲酒ひき逃げに厳罰を・・・」の高石さんから今国会審議の最終盤となっている自動車運転処罰法についての発言、そして、2ヶ月前の交通死事件で目撃情報を求め必死に動いている飯田さんからの悲痛な発言と続きました。

第3部「ゼロへの誓い」

 第3部「ゼロへの誓い」では、今年もこのフォーラムを後援した道と道警からの挨拶を受けました。

 参加者アンケート(29人)では、「大変良かった」(21人)と「良かった」(6人)が多く、次の感想からも、今後につながる大変意義あるフォーラムになったと思います。

「改めて交通事故被害の不条理さと被害者の方の思いを強く感じ、車依存社会を根底から変えていく必要を強く感じました。ソフトカーの実用化とドライブレコーダーの全車装着を強く望みます」
「スローガンを叫ぶだけの集まりでなく、実践者の声と実態を聞くことが出来て、反省と希望を沢山持つことが出来ました」
「ただ被害の状況を訴えるだけでなく、具体的な社会の改善点や対策を知ることができた」
「提言は素晴らしいものです。クルマ社会→人の命優先の社会へ、ゼロに向かって展望をもってやりましょう」

2013/11/18「北海道新聞」(札幌市内版)

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