2016年5月、旭川市内の国道で、中島朱希さん(当時38歳)が飲酒運転の犠牲になった事件(本ブログで経過報告)で、最高裁は2019年8月29日、被告の上告を棄却し、2018年8月30日の札幌高裁判決(危険運転致死、懲役10年)が確定しました!
この事件については、旭川地検は当初、被告について、ハンドル操作を誤ったとして過失運転致死の罪で起訴しましたが、ご遺族から相談を受け、青野弁護士とともに、高検などに要請行動を行い、飲酒の影響による危険運転罪に訴因変更されたという経緯があります。(詳しくは本ブログをご覧下さい)
以下は、(今回の決定を聞いての)朱希さんの夫、康博さんからの言葉です。
遺族側からの要請による危険運転致死罪への訴因変更から上告棄却までのおよそ3年間、弁護士の青野さん、前田代表をはじめとする交通事故被害者の会の方々に支えられてきました。本当にありがとうございました。妻も、加害者の悪質さが認められ、ほっとしていることと思います。
被告人の罪は懲役10年に確定はしましたが、交通事故に関する法の裁きは、まだまだ緩いと感じます。市民感覚に合致した法の整備を願います。また、この世から悲しい交通事故がなくなるよう、人間のモラルの向上を切に願います。
(2019年9月1日 中島康博)